精密根管治療
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Endodontic
歯内療法=エンドドンティクスとは?
ギリシャ語で歯の内側(エンド=内側、オドント=歯)を意味しており、進行した虫歯に対して行う「根管治療」を専門に行います。一般には「神経治療」とか、「根の治療」などと呼ばれています。
虫歯の原因となる細菌が歯の内側の神経に入り込むと、歯がズキズキ痛くなったり、顔が腫れたりといった症状が出ます。自然治癒することはなく、放っておけば細菌によって歯の内部や歯を支える歯槽骨が溶かされ、いずれ抜歯をすることになってしまいます。
Root canal treatment
根管は建物で言えば基礎である土台にあたります。根管治療がしっかり施術されていないと、どんなに高価なかぶせもので修復しても、のちに根の先端が化膿し強い痛みが出ることがほとんどです。結果、歯を失ってしまったり、 再治療が必要になってしまいます。抜歯・再治療を避けるため、歯髄(歯の神経)を除去する際には、適切な治療環境と精密な根管治療を行う必要があります。また、不幸にもすでに病変ができてしまっている歯であれば、その病変を治すために、丁寧に適切な根管治療を行う必要があります。
通常の根管治療と精密根管治療(マイクロエンド)は異なります。我々は、高度な技術を要する精密根管治療が必須と考えています。
根管は非常に複雑な形態をしており、肉眼では根管内をしっかりと診ることはできません。また、日本において通常の根管治療は成功率が非常に低く、せっかく治療した歯に虫歯がすぐに再発するという問題があります。最大の敵は、唾液です。唾液には細菌が含まれています。唾液の混入を防いで無菌状態で処置をするために、防湿を施さなければなりません(後述)。
これらの理由から、精密根管治療による徹底的な治療が必要なのです。
Pulpectomy
抜髄とは歯髄(神経)を除去することです。歯髄腔の中には血管や神経が充満しており、この中の歯髄組織を確実に除去することを抜髄といいます。歯髄の先は象牙質に入り込んでおり、歯を再生させ歯の強度を保ちます。
歯髄が細菌により汚染されますと、根尖孔周囲の歯根膜や歯槽骨に細菌感染に由来する炎症性変化が波及し、やがてレントゲン上で黒い透過像として確認できる病変ができます。感染根管治療治療は根管内汚染起因物質を適切な治療環境下のもとで完全に取り除くことです。高度な技術を要しますが、適切な感染根管治療によって、根尖部の病変は、改善され線維化が進み、歯槽骨が再生されて明瞭な骨梁がレントゲン上で確認できるようになります。
Point
細かい部分を可視化することによって、根管治療の功績が向上
驚異的な拡大視野にて診断能力と治療進行が適確かつ大幅に向上し、より精密な治療を行うことができます。
マイクロスコープを使用することで、肉眼では確認することができない歯の細かい構造や隠れた根管などを見ることができます。
マイクロエンドはアメリカにおいては専門教育において必修であり、アメリカの根管治療専門医にはマイクロスコープが必須となっています。 マイクロスコープを使うことによって細かい部分を可視化することによって、根管治療の功績が向上し、盲目的な消毒作用に頼る必要が激減しました。そのため当院で用いる薬液も、ホルムクレゾール(環境ホルモンの一種で、シックハウス症候群の原因ともなる、たんぱく質を分解するホルマリン系の薬液)などは一切使用しておりません。
6倍
16倍
40倍
Ni-Ti製ファイルはチタン合金の持つ超弾性を発揮することにより、本来の根管形態を破壊することなく、根管形成を行うことが可能です。 そして、フレアーアップ(根管形成時に感染切削片を根尖孔外の歯周組織に押し出すことによる急激な炎症症状)を防止することもできます。
Ni-Tiファイルの特性を十分に引き出し、根管拡大形成を行う歯科用電動式ハンドピース。
2つの周波数で根管インピーダンスを測定することにより、根尖位置を高い精度で検出できます。 また、排膿や出血などがあっても、割算方式の採用により根管内の環境に影響されず、フルオートで精度の高い根管長測定ができます。
歯科用3DCTは、今まで見えなかった歯の内部の断面を正確に見ることが出来るようになりました。
治療前の撮影より3次元的に診査が可能であり安全性の高い根管治療を行うことが可能になりました。
「根管の正確な位置関係」「根尖までの正確な距離」「根尖病変の大きさ」など、数多くの情報が得られあらゆる角度から診査診断し、シュミレーションすることが可能になりました。
当院のモリタ社製歯科用CTはコンピュータを使い非常に繊細な画像を解析し、従来のCTの1/5程度の被曝線量で撮影可能です。
根管治療において重要なことは、根管内を無菌化し、緊密に根管充填することです唾液中には常に100万以上の細菌が存在し、従来の根管治療の方法で根管内を無菌に保つことは極めて困難です。そのためラバーダムというゴム膜で覆ってしまい、クランプを当該歯に装着し、治療部位のみを隔離した状態で治療を行う方法が必要となります。これがラバーダム防湿法です。しかし、ラバーダムの装着には時間と手間がかかるため、日本では約10%程度の歯科医院でしか使用されていないという現状があります。当院の精密根管治療においては、唾液による根管内への細菌汚染を防ぐラバーダム防湿法を行った上で根管治療を行います。
ラバーダム防湿
根管充填仕様器具
Cases
治癒前
露髄直前
隔壁作製
治癒前
テストファイル
根管充填後
箇所 | 料金 | |||
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前歯 | 50,000円 | +自費補綴の値段+土台2万円 | ||
小臼歯 | 60,000円 | |||
大臼歯 | 70,000円 |